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2015年3月

夢分析Ⅱ-5-2

夢分析Ⅱの

春学期(13)

第五部の第二講で、

1930129日の

セミナーです。

 

22

「馬かモーターの乗り物で

同時に何かを擦り潰す機械を

夢見手が自分で操縦しなければ

ならない。

 

何本もの不揃いのシリンダーが

回転していて歯車のように

連動しているが、調子がよくなくて、

そのうちの一つのシリンダーに着目して、

修理工を呼ぶ。

 

『シリンダーのロティールの位置を

変えたから、うまく作動するように

なると、フランス語で説明した」

 

彼は、仕事の修正をするために、

分析を中断して外国に出張していた。

 

連想として、「擦り潰す機械は、

ビジネスのようなルーティン・ワーク」と。

 

「時々うまく行かない時に彼が

調整しなければならない」

 

不揃いなシリンダーの配列からは

歯を連想した。「一本抜くと、

その隙間を埋めようとする」と。

 

修理工…彼は仕事でフランス語を

使うことは多いそう。

歯車のことを、わざわざ

ロティールと呼んでいます。

 

修理工もいるが、

彼も修理しようとして、

取り繕ったりもしています。

 

機械や蒸気ローラー…

ユングは「時間のあり方」が

本当は問題だったのに、

夢見手も気づいていなかったので、

再び「こんな夢を見たんだ」と

言っています。

 

夢見手は、人生が合理的な

ものだと考えているが、

本当はもっと不規則なものだと

この夢は伝えていると言っています。

 

彼は不合理より、法則・原理で

人生を調整しようとして来て、

そのために何度も機械が

故障してきました。

 

夢見手自身が気づいては

いませんが、前回の夢で

全体を俯瞰するために

あれほどの高みに登る

必要があったのです。

 

夢見手ははじめ、心を

「たかが心に過ぎない」と

見下し、現実の外界こそが

大事で、その蜃気楼に

過ぎないと考えていました。

 

こう考えるのは、

世界の中でも西洋だけで、

むしろ少数派だとユングは

言っています。

 

プラトンも、外界は

ただの模造品に過ぎず、

本質は隠されていると

考えていましたし、

外界と思っているものこそが、

堕落したマーヤーのヴェールだ

と思っている人も多いそうです。

 

実際、無意識を無視すると

神経症に陥ってしまいますし、

気分によってすべてが

台無しになってしまったりします。

 

そういうものに振り回されない

境地を獲得するのに、東洋的な

瞑想や涅槃があると言います。

 

しかし、前回の宇宙的な夢から、

機械の調子が悪くて修理が必要と

個人的な課題に戻っていますが、

夢はこうやって対位法的に進みます。

 

人類や宇宙だけでなくて、

個人の生も大切だからだと

ユングは言います。

 

性というのは、個人を大地に

縛りつける力で、鳥のように

自由に飛び立つと、義務から

逃げ出せてしまうと言います。

 

人間は、自己中心的な幼児的な

願望に反する運命からは逃れたいが、

容赦なく人間を押し潰して破壊していく

蒸気ローラーのような大地性の

機械が、どこか故障しています。

 

この強烈な破壊性をユングは、

「ジャガーノート」という言葉で

表現しています。

 

止めることのできない巨大な力、

圧倒的破壊力を意味していますが、

元はヒンドゥー教ヴィシュヌ神の

八番目の化身であるクリシュナ

異名・ジャガンナートから

来ている言葉です。

 

イギリスの植民地時代のインド

狂信的ヒンドゥー教徒が救済を求めて、

ラト・ヤートラーという山車の行進中に、

ジャガンナート像を載せた山車の

車輪の下に身を投げことによって、

そう呼ばれるようになったそうです。

 

夢見手が、奥さんと関係を持っていない

ことで、二人の間には性以外の重要な

何かがあるようです。

 

ある運命を生きなきゃならない人が、

それを妨げられると神経症になる

とも言っています。

 

夢見手はまず哲学や神智学に興味を持ちます。

苦痛な問題からの逃れる避難所として

知的なゲームを使おうとする傾向が

あるようです。

 

マグネットの夢では、

修理工がモーターを修理しますが、

今回は、修理工も呼びますが、

彼自身も操作しています。

 

修理工は、いつもセラピストを

表わすとは限らず、いろいろな

可能性の中で考える必要があります。

 

以前の夢では修理工が熟練していた。

彼はユングに教えて貰いたがっていた。

 

修理工の前に、自分でも

直そうとしています。

 

一見、対立するものを

統合して、埋め合わせて

行こうとしているのです。

 

雛鳥の夢でも逃げて行っています。

歯車(ロティール)が抜けていて、

劣等機能なのです。

 

自分の機械にあっていないものが、

自分のナスにあって、それが

時々故障するのです。

 

しかし、ここで構成要素全体を

シリンダーとして並び替えて

全体を眺めています。

全体を見渡しているそうです。

 

ここでこの回は終わっています。

夢分析Ⅱ-5-1

夢分析Ⅱの

春学期(13)

第五部の第一講で、

1930122日の

セミナーです。

 

前回の夢の縞の一つ一つが

個人の人生で、大きな川の流れの

一部でしかない。

 

いろいろな夢のモチーフが、

主になったり、少し後退したり

して、対位法のように織りなして、

その中にリビドーが向いている

ということは明らかです。

 

この日のユングの話は、

僕にはこのぐらいしか、

理解できていません。

 

夢分析Ⅱ-4-10

分析Ⅱの

冬学期(1012)

第四部の第十講で、

19291211日の

セミナーです。

 

人類の歴史は約百万年で、

旧石器時代が何十万年続き、

 

春秋分点の歳差運動で、

牡牛座から魚座になり、

水瓶座と移って行きますが、

 

その一つの間は、

2150年間あり、それを

プラトン歴の「魚座の月」と

呼んだりします。

 

牡牛座から、また牡牛座に

戻って来るまで、一周するのに、

26千円かかり、それを

1プラトン年と呼びます。

 

時間の神クロノスや、

ギリシャ語の時間を表わす

アイオーンはドイツで、

老人の姿で表わされました。

 

18として、

「ある小柄な老人僧が、彼を

巨石壁の割れ目に連れて行った。

 

壁の中には、秘密結社のように

神秘的なことをしている人がいて、

この神殿のようなところに入ると、

老人は美しい男の子に変わり、

 

夢見手は神聖なもののように

少年にひれ伏して拝んだ。

 

少年は三枚の外衣を重ねて着て、

縁なし帽を被っていて、

ミュンヘナー・キンドルに似ていた」。

 

このミュンヘナー・キンドルとは、

ミュンヘンの街のシンボル

ともなっている女の子で、

黒いマントを着た修道士の

格好をしています

 

ユングは、夢見手に

ミュンヘナー・キンドルが

カベイロイに似ていることを

示唆します。

 

カベイロイ(Kabeiroi)

古代ギリシアの神で、

航海の守護者、鍛冶の

神などとして信仰されたが、

密儀主神であったため, 

性格不明で,

神話にもほとんど

知られていない神のようです。

 

次の夢は、剣と大窯のすぐ後の夢で、

対立物の統合に関わる夢です。

 

「広大な灰色の平原が迫って来る。

近づいて、よーく見ると、

灰色一色だが、色とりどりの縞模様で、

太い縞や細い縞が、くっついたり、

離れたりして、その縞のために

大勢の人が働いていて、

縞の形を整えたり、

流れを導いたりしていて、

しかし、それを邪魔する

別の縞も押して来るので、

意図通りにならないが、

川下に向かう大河の

一部であることに気づく」

 

縞が個人の運命だが、

大いなるプラトン年のように

巨大な流れの一部である。

 

 

 

 

夢分析Ⅱ-4-9

夢分析Ⅱの

冬学期(1012)

第四部の第九講で、

1929124日の

セミナーです。

 

17世紀には、占星術が

病院の医師の診断の手掛かりにも

なっていて、心理学の前身でも

あると言っています。

 

人の動機を「星に導かれて」

と比喩するように、星と意志に

関連性があるようです。

 

時間とエネルギーを概念化

するためには、対立物の葛藤があると、

世界が動き、情念も動きます。

夢分析Ⅱ-4-8

夢分析Ⅱの

冬学期(1012)

第四部の第八講で、

19291127日の

セミナーです。

 

セミナー参加者が母である

4,5歳の娘の絵にも十字と三日月が

描かれていて…特に子どもは

元型的なものがまだ表層にあって、

刺激を受けると自身の元型が

活性化されやすいからだと

ユングは説明しています。

 

占星術は、出来た当時の天体の

動きを言っていて、今とは天体の

位置がずれているので、誕生日と

出生地から、この天体がと

言うが…現在の天体の位置とは

違っている。

 

しかし、だからと言って、

直感に頼っている占星術は

本当の天体とは何の関係も

ないからこそ、ずれても

いないのだと。

 

エネルギーの流れや、時間が

関係しているのを、天体と

表現しているだけだとも言っています。

 

この章は、占星術の話で

終わった感じです。

 

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