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ヴィジョン・セミナーⅠ-2-7

ヴィジョン・セミナーⅠの

冬期第二部の第七講

1931311日の

セミナーです。

 

白蛇は交換可能で対立や葛藤から

協調する方向なので、彼女は

あがくのをやめ、横たわります。

 

しかし、緑の目の黒蛇は、

強い動きを持っていて、

何かが始まるようです。

 

ヴィジョンの続き

「すると黒蛇は巻きつくのをやめ、

私の傍らにいるだけになります。

 

『お前が歩くと巻きついて邪魔をする。

お前が休むと、お前の傍らにいる』

 

それから私はいきなり怒って

立ち上がり、その黒蛇を掴んで、

それを飲み込んだ」

 

自我中心の積極的な意志が動き始めると、

抵抗をしますが、諦めると休むというように、

蛇の動きは彼女の動きに連動しているようです。

 

動かないことを求めているようです。

 

次の「蛇を食べる」ことは、いろいろな

類話があり、そこから類推していきます。

 

①は、お伽噺に、蛇を食べて動物の言葉が

わかるようになったという話があります。

 

②蛇をトーテムとするインディアンの話ですが、

誰かを殺せるほどの力をつけるために、

蛇を食べるという話もあります。

 

③「マクベス」の中で、魔女たちが大鍋に

蛇を入れて食べるという場面があります。

 

④グノーシス派の人は、蛇の前で聖餐式を

行うようです。

 

⑤オルペウス教のサバジオスの秘儀では、

服の中を蛇に通過させる…象徴的に、

蛇を食べるということをやっています。

 

⑥エレウシス、エレクテウス、アクロポリス、

ケクロプスなど英雄が死んだ後に蛇になる

という伝説があります。

 

⑦ニーチェが「ツァラトストラはこう語った」

の羊飼いに関する章でも、蛇を食べます。

 

つまり、一つは魔術的な力を同化するためです。

祖先も埋められている大地の持つ、

魂の暗黒面を同化していくということです。

 

神は自分の仕事がいかに不完全かを

人間に知られたくなかったが、

人間を啓蒙した楽園の木の上の

蛇こそが、人間に意識をもたらし、

救済者であるという考え方もある。

 

ツァラトストラは、知性や意志・

合理主義こそが世界を支配できると、

大地から離れて昇ろうとするが、

大地に縛られていることを理解する

ために、蛇を呑み込むことが必要だった。

 

上昇の問題は、初期のキリスト教での

十字架が円の中の十字で、日輪・太陽の

象徴だったが、クロスする点が上昇して

下降する線の方が長い十字になっている。

 

また、古代人の未開人も、像や図像が

崇拝対象ではなく、その中の霊だと

自覚しているが、プロテスタントの

時代になり、像そのものと考えたために

偶像を否定するようになったそうです。

 

分析を受けている人の中に、

十字架に蛇が這い昇るイメージを見る

人は多く、大地の中に置き去りにされた

魔力を再統合することにも関係

するようです。

 

昇り過ぎて落下していきますが、

そういう退行によって、時代を遡り、

蛇でもある、ディオニュソスに

回帰したのです。

 

ツァラトストラのニーチェも、

ディオニュソスに任せ切ることが

できずに失敗した面もある様です。

 

ユングの頃のクライエントは、

ユダヤ教やカトリックの人は、

信仰体系に伝統があり、

自分で考えたり悩むよりも、

司教に聞く、司教もわからなければ、

バチカンに聞く。

 

とにかく、そう信じることで

機能しているが、何世紀もの

人間の欲望やリビドーを

コントロールしてきた

信仰が破壊されると、

その大量のリビドーが

流れ出さざるを得なくなるのだ

と言っています。

 

七講は、ここで終わっています。

 

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