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ヴィジョン・セミナーⅠ-2-9

ヴィジョン・セミナーⅠの

冬期第二部の第九講

1931325日の

セミナーです。

 

目の象徴は、さまざまな地域や

時代に描かれる元型で、この後に、

彼女が描くことになるマンダラの

先取りでもあります。

 

クリダリーニの眉間のチャクラが、

両目の間にあり、知や知ることを

表しています。

 

次の新しいヴィジョン

「強そうな巨人が、髪の毛を雨に

対して逆立てていて、私を見つけると

彼の頭の上に乗せて、海の下に降りて

行きました」

 

海の下…無意識の世界に入って行って

おり、前回のヴィジョンの最後の、

黒い壁を通せたかどうかは書かれて

ないが、眼球の中の入って行ったと

考えられるので、超えられたようです。

 

雨は、ドイツで子ども達の

成長早めると信じられていて、

わざと春雨を浴びさせるという

風習も残っています。

 

雨だけでなく「自然」というものは、

単に物理的な存在だけではなく、

いろいろなマナ(精霊)を表しています。

 

また「髪」は、思考・情熱・

性本能などの強さを示していて、

雨が花壇に水をやるように、

強さを育てて、

より強くしているようです。

 

サムソンは、髪を切られると

力を失うので、力強さそのものも

「髪」は表しています。

 

これは、これから彼女が

対処していくには、

かなり手ごわいという

ことを予測して、

それだけアニムスを

巨大化させる必要性が

あると感じていることも

表しているようです。

 

ヴィジョンの続き

「私たちは、のた打ち回る蛇に

囲まれて眠っている一人の女性に

出くわしました。

 

彼女に『起きよ。時は来た』

と巨人が呼びかけると、

蛇たちが大人しくなり、

女性も起き上がった。

 

静かな蛇たちをまたいで、

私に歩み寄って来て、

私に口づけをしました。

 

彼女の顔は浅黒く、

唇はふくよかで赤かった。

彼女はとても力強く見えた。

 

彼女は私の手を取り、

たくさんの若い男性のいる

部屋に連れて行った。

私は、彼女がそのうちの

一人に近づいて、

抱き締めているのを見た。

彼は私を呼び、

二人を両腕に抱いた。

 

それから彼女は再び

私の手をとって、

別の部屋に連れて行った。

そこで私は、

たくさんの老いた

男性が地面をじっと

したまま見詰めて

座っているのを見た。

 

彼女は老人たちに

『皆さんに贈り物を

持って来ました』と叫んだ。

私たちが通り過ぎると、

老人たちは立ち上がって

目を上げた」

 

ここは、きっと

海の中の洞窟です。

のたうつ蛇に

囲まれてというのは、

明らかに女神である

ことを示しています。

 

蛇に囲まれているのは、

「注意せよ」

というような

意味のようです。

 

ふくよかに赤い唇は

エロスを表していて、

「皆さんに贈り物」

というのは、

儀式的な売春のことを

指しています。

 

彼女をイニシエート

しようとしていますが、

彼女の意識の信念は、

売春とは相反しています。

 

老いた男たちとは、

若い女性からは

嫌らわれる存在で

街娼としてのランク

としても最低です。

 

これは補償で

逆にこの女性の

プライドの高さを

表しています。

 

それは自分を出し

惜しんで運命の決定に

服従しようとせずに、

心全体の望むことよりも、

頭で考えたことに固執し、

頭で自分を支配しょうと

していることを表してます。

 

17歳ならこういう

頑なさも許されたとしても、

彼女はもう35歳で向きを

変え始めるべきときです。

 

本能に任せ過ぎると

性的な行動化が激しく

なり過ぎますし、

彼女は逆で、本能を失い

有用なもののためだけに

生きようとし過ぎています。

 

ヴィジョンの続き

「私たちはたくさんの

嘆き悲しむ女が立っている

部屋に入ったが、多くの

女たちは彼女を見ると逃げ出した。

 

残った数人に彼女は

『わたしのことを

知っておきなさい』と言い、

彼女が女たちの額に触れると、

彼女たちは新しい力に満たされた」

 

この女性クライエントに

似たような大部分の女たちは

回避して逃げていったが、

彼女を先取りした女性たちは、

大地的なエネルギーに満たされます。

黒蛇が左脚を這い上がって

来た時からの本能的なエネルギーです。

 

ヴィジョンの続き

「彼女について長い階段を

降りて行き、煮えたぎる

原初の混沌の穴を見ていると、

形のない塊の中から、

結晶の男が創り出され、

彼女が生命を吹き込むと、

彼は生きた人間になった。

 

そして彼女は消え、

その男と…は、

その穴から陽光の中に

上がって行った」

 

根源的な無意識に

触れてはいますが、

一歩間違うと

溶かされてなくなって

しまうような危険で

圧倒されるような

体験をしています。

 

「男と…は」と、

「私」が脱落していますが、

ヴィジョンの中では

一緒にいたのに、

そのヴィジョンを

信用できずに、それを

認めていないようです。

 

生きた男性になったということは、

現実の生きた男性に転移・投影

されることを示しています。

 

クライエントは、セラピストが

自分たちが持っていない宝を

持っていると思い込むので、

セラピストに転移を起こします。

 

分析をし尽くしても転移を

未然に解消するということは

不可能です。

 

生きた対象に投影して、

その対象に接触してみて

初めて、ある価値を

本当に引き出すことが

できるようになります。

 

そうして投影された価値を、

その対象から取り戻せた時に、

転移を超えることができますが、

そのプロセスを通らないと、

本当の価値を手に入れて

統合することもできない

ということをユングは強調しています。

 

しかし、相手に価値を

見い出したまま取り

戻せないままにいると、

相手に振り回されたり、

行動化してしまったり

してしまうだけになります。

 

価値を相手の中に

求め続けても、それは

永遠に得られないままなので、

ギリギリの危険な

賭けのようですが、

近づいて一瞬だけ接触して、

すぐに自分の中にに、

それを取り戻していくことで、

やっと完成するのです。

 

この女性クライエントは、

結晶の男を投影した男性と

接触はしなければなりませんが、

「男と…は」と、「私」が

脱けているので、一緒に

階段を上がっていくという

ヴィジョンは見ていたものの、

まだショッキングな状態のままで、

自分が一緒だったということを

消してしまおうとしています。

 

ヴィジョンの続き

「私はあの黒い壁の前に

立っていた。目に向かって

『どうやって、この壁を

乗り越えたらいい』と聴きます。

 

目は内向きになります。

私の自分の目を内向きにしてみた。

そうすると、私自身の内部に、

成長しつつある一本の木を

見つけました。

 

再び、外向きに壁を見ると、

近くに一本の木が

成長しているのが見え、

その木が私に近づき、

私を抱えて壁の

向こう側に

持ち上げてくれました。

 

壁の向こう側には

一人の老人がいました。

私は、彼の目を覗き込むと、

もがき苦しむ人体で溢れた

大河が見え、土手に立つ

数人が呼びかけると、

水が幾つかの魂を

土手に投げ上げました。

 

老人の目の中に

一つの星と太陽を見ました。

 

すると、老人が

『よく見たな』と言い、

老人は大地の中に

沈んで行きました」

 

越えたと思われた

黒い壁は、まだ

越えられていなかったのです。

 

内側と外側に、

成長の象徴である

成長しつつある木を

見つけました。

 

木の成長を動かずに

待つという態度でいると、

木が、とても不可能と

思われていたことを

越えさせてくれたのです。

 

この老人は老賢者を表して

いるように思われます。

 

「目を覗き込む」

ここで「目」「ホルスの目」が

再登場しています。

 

目を覗き込むことで、

老賢者の見ている世界を

味わいます。

 

一つ一つの身体が、

個々人の生命で、

繰り返し溶け合ったり、

再形成を繰り返して、

何世紀にも渡る人類の

歩みを見渡しています。

 

流されているだけの

多くの人々と、

 

土手に立って流れと

無関係に眺める人たちに

別れています。

 

多くの人々は盲目に、

混沌の中をただ生きます。

 

少数の一部の人だけが、

死と再生の永遠の輪から、

外側から眺めることで

離脱して客観視する

意識を持つのです。

 

東洋哲学の輪廻を克服して、

意識を外側に置くことで、

解脱されるという救済を

意味しています。

 

一度、生のもつれや混沌に

身を置いて受け入れて、

それを離脱して意識化する

ことで、意味を見い出して

行けるということを

伝えているのだということで、

この期を終わっています。

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